システム成績の読み方(2)

勝率、プロフィット・ファクター、最大ドローダウンに加えて、次の指標もシステムを選ぶ上で重要です。

トレード回数

期間中の総トレード回数です。この数値が大きければ運用成績の統計的な有意性は高いと言えます。
スイングトレードや中長期トレードなどは、スキャルピングやデイトレードに比べて売買の回数が少なくなります。このため、複数のシステムを組合せて運用することで売買回数を増やし、収支曲線を安定化させることも有効です。

平均損益比(ペイオフレシオ)

期間中の平均利益と平均損失の割合を示したもので、平均利益/平均損失で計算されます。1回のトレードで想定する利益と損失の大きさがどれくらいかを知るための指標と言えます。
例えば平均利益が100pipsで平均損失が50pipsのシステムなら、ペイオフレシオは2.0。平均利益が50pipsで平均損失が50pipsならペイオフレシオは1.0。平均利益が25pipsで平均損失が50pipsならペイオフレシオは0.5です。
ペイオフレシオ = 平均利益 ÷ 平均損失

ペイオフレシオが高いほど収支の期待値は大きくなりますが、一般的にペイオフレシオは勝率とトレード・オフの関係にあります。つまり、ペイオフレシオが高い場合は勝率が低く、ペイオフレシオが低い場合は勝率が高くなる傾向があります。
勝率とペイオフレシオどちらも高いということは稀ですので、両方を参照すべきです。片方だけの数値が良いからといって性能が良いとは限りません。

平均保有期間

利益または損失を確定するまでどの程度の期間ポジションを保有しているかを示すものです。勝ちトレードの場合と負けトレードの場合でそれぞれ平均保有期間を参照したほうがよいでしょう。

例えば、利益が小さいのに勝ちトレードの保有期間が長い場合、または損失が小さいのに負けトレードの保有期間が長い場合は、含み損を長期で抱える傾向があると考えられるので、そのリスクを想定しておく必要があります。逆に、利益が大きく、勝ちトレードの保有期間が長い場合は、トレンドフォロー戦略で利益を伸ばす戦略のシステムと考えられます。この場合は、損失は小さく負けトレードの保有期間の方は短い傾向があります

さて、ここで前節にて解説したシステムの戦略分類と指標の傾向を表にまとめると次のようになります。

戦略 指標の傾向
短期逆張り 勝率:高
ペイオフレシオ:低
トレード回数:多
平均保有期間:短
短期順張り 勝率:中
ペイオフレシオ:中
トレード回数:中~多
平均保有期間:短
長期逆張り 勝率:低~中
ペイオフレシオ:中~高
トレード回数:少~中
平均保有期間:中~長
長期順張り 勝率:低
ペイオフレシオ:高
トレード回数:少
平均保有期間:長

※プロフィット・ファクターや最大ドローダウンは、そのシステムの性能により異なりますので、表に記載していません。

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