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2014年04月22日 17:02  テクニカル指標の見方 その4 ブレイクアウト

システムトレード(以下シストレ)のロジックには、大多数でテクニカル指標が使われています。その見方を知って、シストレに生かしていただけるよう、私“シストレ父さん”がテクニカル指標について解説して行きます。

今回のテクニカル指標は、ブレイクアウトです。
ブレイクアウトとは、判断を改めるような価格やポイントを突破することであり、指標というより現象ですが、新しい局面が来たことの表れで要注目です。
ゴールデンクロスは、そもそも短期移動平均線が長期移動平均線をブレイクアウトしたことですし、トレンドラインや、ピボット、ボリンジャーバンドなどテクニカル指標で計算されたポイントのブレイク(突破)は、市場参加者の多くが注目しており、シストレの条件付けとしても採用されています。
その中でも高値抜け、または安値抜けで仕掛けるレンジブレイクアウトはブレイクアウトの代表で、そのレンジの決定方法はテクニカル指標と通じるものがあります、そのいくつかを紹介します。

ドンチャンレンジ・ブレイクアウト
これは1960年代ころ、リチャード・ドンチャンによって考案され、広められたレンジブレイクアウト手法で、今でも広く使われて日足分析に有効性が高いと言われています。伝説的トレーダー集団の「タートルズ」もドンチャンレンジ・ブレイクアウトを基本手段として使用していたことで有名です。

<売買のルール>
・過去a日間の高値抜けで新規買い。
・過去b日間の安値抜けで買いポジションを決済。(a > b)
・過去c日間の安値抜けで新規売り。
・過去d日間の高値抜けで売りポジションを決済。(c > d)
新規のa,cは40日、仕切りのb,dは20日とするのが一般的。

チャート1

イニシャルレンジ・ブレイクアウト
イニシャルレンジは、IRとも称され、主にマーケットプロファイル分析(※1)から生まれた発想で、当初「IR=開始1時間」のレンジとされていましたが、30分のIR使用する場合も増えているようです。

<売買のルール>
寄付きから1時間の間につけた価格レンジ(高値と安値の幅)をブレイクした方に(順張り)ついていきます。

チャート2

オープニングレンジブレイクアウト
短期売買の魔術師、ラリー・ウィリアムズ、シェルダン・ナイト、トビー・クレイベルが名を上げる礎となった究極の成功パターン。
この手法は、「始値 プラス 決めた変動幅」を上回った、または「始値 マイナス 決めた変動幅」を下回った際に、その方向にエントリーして順張りでついて行く手法です。

<売買のルール>
当日の始値より”決めた変動幅”分だけ動いた方向に順張りでついていきます。
“決めた変動幅”の設定は、
・レンジ(高値-安値、IRと同じになります)
・レンジの平均(3日間)
・真のレンジ(※2)の10%(TrueRange × 0.1)
・真のレンジ平均の10%(AverageTrueRange × 0.1)
・チャネルの50%(例:3日間の最高値と最安値の差 × 0.5)などを利用します。

もうひとひねり!?の使用法
テクニカル指標や取引手法は、先物市場で誕生したため、デイトレード向けや寄付き値を意識したものが多く見受けられます。これらをFXで生かすには、どの時間を寄付きとするのか、どの時間のレンジを採用するのか、たとえば東京時間にこだわってみるとか、ボラティリティーの高くなるロンドン時間からにするとか、リアルマネーの前にデモ取引で確認することをお勧めします。MT4でバックテストすることも有効かと思います。

【参考:デリバティブ取引関連用語】

※1 マーケットプロファイル分析
1日の値動きのうち、30分単位での取引価格帯ごとにデータ集積し、その分布状況を分析対象とする。1981年にピーター・スタイドルマイヤ考案
※2 真のレンジ(TrueRange)
真のレンジの定義は【本日高値、前日の終値で高い方の価格と、本日安値、前日の終値で安い方の価格の差】、普通のレンジの定義は【高値と安値の差】

シストレ父さんとは?営業マン時代にマーケット情報の不公平さと、上司の相場下手に嫌気がさし、テクニカル分析、システムトレードと歩みを進めてもうすぐ四半世紀の、相場好きシストレ好きお酒好きの中年男です。
相場について、シストレについて、私の知る限りをサイト訪問いただいた方に、お伝えできればと思っています。よろしくお願いします。

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